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ダグラス・ハーディング|存在し、そして、存在しない 03|存在し、存在しない、それが答えだ

好評をいただいている、ダグラス・ハーディングのお話の続きです。彼は牧師さんのご家庭に生まれ、若いときは宗教への反骨心もあったのでしょうか、そこから離れて生活をしていたようです。

ここでは形が虚空であり、
私たちの本質は本質の不在であり、
私は私でないものであり、
存在することは存在しないことであり、
自分の生を失うものはそれを救うこととなり、
一なるものは無になる。

あらゆる存在、そして特に存在それ自身は、
他の存在に置き換わるために、
自分自身の存在を維持できるのだ。

世界の背後にあるパワーと栄光は愛である
〜そしてテニスの試合のように愛はゼロである
(訳注:テニスの試合では無得点をloveラブという)

 

以下の章で、私たちは様々な出発地点から、
この無限に創造的で明確に目に見える(が激しく逆説的で神秘的なものでもある)存在と非存在の融合を探究する予定である。

あなたが望みうるすべてのことが、
その融合の実現と喜びの中に包み込まれていることを示すのに、これからの章が役立つことを私は希望している。

 

その合間に、偉大な詩人であり賢者である十字架の聖ヨハネ(スペインのカトリック神秘家、詩人、聖人。1542年〜1591)からの励ましを紹介してみよう。

  • すべてを持つためには、私は何も持ってはいけない。すべてを知るためには、私は何も知ってはいけない。すべてのものであるためには、私は何ものであってもいけない。

同じく偉大な詩人であり見者であるウィリアム・ブレイク(イギリスの詩人、画家、銅版画家。1757年〜1827)からの警告も合わせて紹介しよう。

  • 最後の審判がやって来て、私が消滅していないのを発見しませんように。そして私が自分自身の自我の手に捕まえられ、その中に投げ入れられませんように

ダグラス・E・ハーディング

3回にわたってダグラスの『存在し、存在しない、それが答えだ』の序章を紹介してまいりました。先を読みたくなった方は手にとってみると面白いと思います。

難解な部分もありますが、好きなおじいちゃんに諭されているような、優しい気もちとなりハートがあたたかくなる感覚をおぼえます。

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存在し、存在しない、それが答えだ

存在し、存在しない、それが答えだ (- To Be and not to be, that is the answer – (覚醒ブックス)) ダグラス・E・ハーディング著 高木悠鼓 編集 訳 P.11-12 より抜粋 2016年10月初版発行 ナチュラルスピリット ISBN9978-4864512206
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