書籍 ラマナ・マハルシ

あるがままに|ラマナ・マハルシの教え

投稿日:2018年1月22日 更新日:


ラマナ・マハルシの『あるがままに』をご紹介いたします。マハラジラメッシの書籍を読んでその流れから、彼の存在を知りました。

時代背景としてはまずマハルシが生まれ、マハラジ、ラメッシと続きます。

ラマナ・マハルシとは?

今から100年以上前、16歳になる男の子が家を出て、南インドの聖なる山に登り、そこで覚醒します。それから一度も家に戻ることなく、その山の麓に修行の場を作り、お弟子さんたちと過ごしました。
それがラマナ・マハルシさんです。この書籍の中ではシュリー=Sri(インドに於ける尊敬の念をこめた尊称)・ラマナと呼ばれています。

マハルシは覚醒の予兆となるできごとを経て(一ヶ月ほど前に臨死体験し、不死不滅を理解する)、聖なる道を歩むことを決め、家族を置いてアルナーチャラに入山し、真我を実現しました。

アルナーチャラを紹介しているblogがあったのでご参考まで。とても面白いシヴァ神のエピソードがあります。(外部リンク)

エゴを吸い取る!南インドの聖なる山を裸足で登ってみた結果

私はシュリー・ラマナ・マハルシの本を手に取り彼を知ったことで、この聖なるアルナーチャラ山、アルナーチャラの丘を訪れてみたいと感じました。

この本では6章にわかれ、質問にシュリー・ラマナが答えていきます。そして最後に実際に使用されていた【小冊子】に記載されていた内容で締めくくられています。

この【小冊子】パートが一番この書籍の中でわかりやすく明快な感じがしました。平易な言葉と例えで記されています。

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私は誰か? -Who am I ?-

生きとし生けるものは、いつでも幸福であることを願い、不幸でないことを願っている。

誰にとっても、そこには自分自身への至上の愛がみられる。

そして幸福だけがその愛の源なのである。

それゆえ、人間の本性である幸福、想念のない深い眠りのなかで体験される幸福を手に入れるために、人は自分自身を知らねばならない。

そのためには、「私は誰か?」という問いで探求する知識の道が最も重要な方法である。

1 私とは誰でしょうか?

七つの要素※1から成る粗大な身体、それは私ではない。

五つの感覚器官、聴覚、触覚、視覚、味覚、臭覚は、それぞれの対象である音、感触、色、味、匂いをとらえるが、私はそれらではない。

五つの能動的な器官である言語器官、運動器官、認識器官、排泄器官、生殖器官は、それぞれ話すこと、動くこと、理解すること、排泄すること、楽しむことという働きをするが、私はそれらではない。

五つの生気※2、すなわちプラーナなどは、呼気などの五つの働きをするが、それは私ではない。

ものごとを考える心でさえ、私ではない。

対象物の印象だけが刻み込まれた無知も、対象物も働きもない無知も、私ではない。

2 もし私がこれらのものではないなら、私は誰でしょうか?

今述べたことすべてを「これではない」、「これではない」と否定していったあとに、ただひとつ残る覚醒ーそれが私である。

シュリー・ラマナ・マハルシ

※1 栄養液、血液、肉、脂肪、骨、髄、精子
※2 身体で働いている5つの気=パンチャプラーナ アパーナ、プラーナ、サマーナ、ヴィヤーナ、ウダーナ

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