創造もなければ破壊もない
上記の↑見出しはラマナ・マハルシの言葉です。それを用いてラメッシが語りかけます。
もし創造がないとすれば、「誰」がどんな質問をするというのでしょうか?
もし創造がないということが受け入れられれば、そのときには、見られている創造は幻想です。
非二元論の世界を端的に表している部分をご紹介します。スコットという質問者とラメッシによるやりとりが続きます。

影と二元性
ラメッシ:たとえば、あなたが太陽の照っている外へ出ていくとします。影ができますね。さて、その影とは現実でしょうか、それとも非現実でしょうか?
答えは、ある状況では「はい」であり、他の状況では「いいえ」です。
あなたが太陽の照っている外へ出ていけば、その影はまさに現実です──あなたはそれを見ることができます。
でも、あなたが家の中に入ったり、家の中にいたりすれば、影はなくなります。同様に、あなたが二元性の中にいるとき、スコットは存在します。でも、あなたが二元性の中にいないとき、たとえば熟睡しているときなどはスコットは存在しません。ですから、目覚めている状態、二元性の中にいるときにはスコットは存在し、熟睡しているときにはスコットは存在しないのです。
(中略)
スコット:どうやってあなたは、その中にしっかりととどまっているのですか?私にとっては、入ったり出たりです。入ったり出たり。
ラメッシ:常に、「理解のトンボ返り」があります──質問がない-突然、質問がわき起こる、というように。
しだいに、ある時点で、本当はどんな質問をする「人」も存在しないという理解が先頭に来ます。質問が終わります。そのように、この「トンボ返り」、理解がやってきて、二元論によって覆い隠されていた理解が起こりつづけ、ついに、行為者としてのエゴは本当は存在しないという、究極的な無条件の受け入れに至るのです。
影の例や寝ている時、目覚めている時の例は、非二元論を感覚的につかみやすいかなと思います。…そうすることさえもエゴと幻想のなせる技ですが。
Photo by Andrew Shiau on Unsplash
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