エックハルト・トールはいろいろな書物のなかで『ペインボディ』について語っています。今日は「人生が楽になる超シンプルなさとり方」から紹介します。
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「ペインボディ」とはなにか?
からだに積もった痛みは、ネガティブなエネルギーのかたちで、心とからだにくっついています。これが、感情の痛み、わたしが「ペインボディ」と呼ぶものです。
エックハルト・トール
蓄積された痛みは、生まれた後にできていった傷と生まれる前からもっている傷、ふたつの傷があるようですが、状態も「ふたつ」あるようです。
ペインボディには、ふたつの状態があります。眠っているものと、活動しているものです。休火山と活火山をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
ペインボディが、90パーセント近い時間、眠ったままの人もいれば、ペインボディが休まずせっせと活動している人もいます。
「わたしはとても不幸だ」と感じている人は、後者に当てはまります。
ペインボディが、フルに目覚めた状態で人生を歩んでいる人もいれば、親密な人間関係や、過去の悲しい経験(見捨てられる、失う、肉体的・感情的に傷つくなど)と重なる状況でのみ、ペインボディが目覚める人もいます。
どんなささいな出来事も、ペインボディを活動させる引き金になり得ますが、それが過去の痛みと共鳴する場合には、なおさらです。
ペインボディが目覚める準備ができているなら、ちょっとしたネガティブな考えや、誰かの悪気のないひと言でさえも、それを活動させるスイッチになりかねません。
エックハルト・トール
常日頃から『私はとても不幸だ』と感じて生活している人で、自分でコントロールしにくい感情を操っているのは、ペインボディなのかもしれません。
ペインボディは連帯性を持っていて、他の人に伝染したりするのです。エックハルト・トールのニュー・アース(書籍紹介は外部リンク)に載っているペインボディのエピソード、ペインボディの逆襲もご覧ください。
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