エックハルト・トールのインナーボディにフォーカスするエクササイズ・瞑想法のセカンドステップです。
前回の記事では、身体の中に意識を向け、身体の部分・臓器・細胞、それらが持つエネルギー=インナーボディを感じてみました。
第一回のおさらい↓ 「インナーボディ」とはなにか?
「インナーボディ」とはなにか?
インナーボディは、肉体に生命を与える、見えざるエネルギー場であり、『大いなる存在』が感じられる場所です。
エックハルト・トール
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『心が思考に占領されているかぎり、わたしたちは「大いなる存在」と断絶しています』と、続きます。この大いなる存在はハイヤーセルフと言い換えることもできるでしょう。
インナーボディとつながる方法 はこちら
そしてさらに深くに入っていきます。
インナーボディのさらに奥へはいろう
インナーボディのさらに奥へとはいるためには、瞑想が効果的です。
長時間する必要はありません。
十分から十五分くらいも瞑想すれば十分です。
まず電話や人など、途中で邪魔がはいらないよう、事前に確認してください。1.イスにこしかけてリラックスする
準備ができたら、いすに腰掛けましょう。
ただし、背もたれにはよりかからず、背筋をまっすぐ伸ばします。こうすれば、意識を鋭敏に保てるからです。
これ以外にも、自分で気に入っている瞑想の姿勢があれば、その姿勢で行ってかまいません。体がリラックスしているか、確認しましょう。
2.目を閉じて、深呼吸をする
目を閉じます。二、三度、深呼吸します。
下腹部までしっかりと息を仕込みます。呼吸のたびにおなかが膨らんだり、縮んだりするのを意識しましょう。
3.インナーボディに意識を集中することで、思考を停止し「無心状態」にする
次にインナーボディー全体のエネルギーを意識します。
インナーボディについて考えるのではありません。ただ、それを感じるのです。こうすると思考活動が止まり「無心状態」になります。
「視覚効果が役に立つのでは?」と感じるなら、前節でご説明したように、光を視覚化するのもいいでしょう。
ただし、インナーボディーがひとつのエネルギー場に感じられた時点で、イメージがすべて頭から追い払い、感覚だけに意識を集中させてください。
からだの物質的なイメージがあるなら、これも同様に消し去りましょう。
4.身体と外の世界との境界を無くし「在る」という感覚とひとつになる
するとあなたの中には、万物に広がっている「在る」という感覚だけが残ります。
自分のからだと外界のあいだに、境界線が存在しないように感じられます。そして、もっと感覚強められるようにさらに意識を集中させます。「在る」という感覚とひとつになってください。
自分と自分のからだのあいだに、「観察する側」と「観察される側」という区別がなくなるくらい、感覚とひとつに溶け合いましょう。
5.からだを超越し、心地よい「大いなる存在」の空間にここちよく留まる
内側と外側という区別も、この段階では消えてしまい、「インナーボディ」という感覚さえなくなってしまいます。
あなたは体の奥へ、奥へとはいりこむことによって、からだを超越したのです。
感覚が心地よいと感じられるかぎり、この大いなる存在の空間にとどまりましょう。
6.心ゆくまで味わったら、ゆっくり意識を戻していき、目を開ける
心ゆくまで味わったら、物質的な肉体、呼吸、からだの感覚と、順次意識していき、それから目を開けます。
周囲を数分間見渡しながら、インナーボディを意識します。すぐには思考活動をしないでください。
このようにかたちにしばられない空間にはいりこむのは、とても解放感があるものです。
この方法を実践すると、カタチのアイデンティティから自由になります。この次元は、万物が分裂して個別化する前の世界です。
この次元を、「目に見えない世界」「万物の源」「大いなる存在」と言いかえてもいいでしょう。
それは、沈黙と平和の次元であると同時に、喜びと力強い生命力の次元なのです。
「いまに在る」人の肉体は、いくらか透明になり、純粋な意識である光に近づきます。
さらに、その光が「ほんとうの自分」をつくっている要素そのものであることにも気づくでしょう。
エックハルト・トール
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