エックハルト・トールの言っている『ペインボディ』についてもう少し掘り下げていきたいと思います。
個人と集団 (前回のつづき)
ペインボディは集団意識の顕れ?
しかしペインボディは非個人的な性格をあわせもっている。延々と続く部族間闘争や奴隷制、略奪、強姦、拷問、その他の暴力に彩られた人類の歴史を通じて、数えきれない人々が体験してきた痛みもそこには含まれている。
この痛みがいまも人類の集団的心理のなかで生きていて、日々積み重ねられていることは、夜のテレビニュースを見れば、あるいは人間関係で繰り広げられるドラマに目をやれば一目瞭然だ。
まだ明らかになっていないが、集団的なペインボディはたぶんすべての人間のDNAにコード化されているのだろう。
この世界に生まれ出る新生児はみな、すでに感情的なペインボディをもっている。なかにはとくに重くて密なペインボディをもっている者もある。
いつも幸せそうな赤ん坊もいるし、大きな不幸を抱えているように見える赤ん坊もいる。十分な愛情や関心を注がれていないためによく泣く赤ん坊がいるのは確かだが、とくにこれという理由もないのに、まるで周囲の人間を自分と同じように不幸にしてやりたいと思っているような赤ん坊もいる(たいていはその通りになる)。
こういう赤ん坊は人類の苦痛の分け前をとくにたくさんもって生まれてくるのだ。
母親や父親が放出するネガティブな感情を察知してよく泣く赤ん坊もいるだろう。親のネガティブな感情が赤ん坊に痛みを与え、親のペインボディのエネルギーを吸収して大きくなった赤ん坊のペインボディをさらに成長させるのだ。
いずれにしても、赤ん坊が育つにしたがってペインボディも大きくなる。
エックハルト・トール
生まれたときからペインボディをもっている というのは衝撃に感じる人もいるでしょう。
エックハルト・トールさんは、きちんと向き合わずに残ってしまった、痛みを伴ったエネルギーをペインボディと表現していますが、それは集団意識の中で培われてきた痛みもあるようです。
ペインボディは、すべての人がもっている人間のカルマなのかもしれません。私たちが何千回、何万回と転生をして生まれ変わってきている中で、自分の中に溜まっているペインボディの痛みを手放し、癒やしてあげることが大切な様です。
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